睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群 (SAS(サス):Sleep Apnea Syndorme ) とは、⽂字通り睡眠時に呼吸が⽌まり、それによって⽇常の⽣活に様々な障害を引き起こす疾患です。
当院では、患者様の病状と⾝体所⾒、治療⽅法のご希望を踏まえ、患者様と相談の上、患者様にとって最良のSAS の治療⽅針を決定して参ります。 いびき、無呼吸でお困りの⽅は、是⾮⼀度ご相談下さい。
当クリニックでは、⾃宅で⾏うことができる簡易アプノモニターをお貸出しし、適応の睡眠時無呼吸症候群患者様に対してCPAP治療(持続陽圧換気治療)を⾏います。
機械をお貸出しした上で、定期的に適切なCPAP 圧の決定、使⽤状況、治療効果等の管理を⾏います。
CPAP は健康保険が適応されている治療法です。毎⽉約5000 円(3 割負担の場合)の費⽤負担で治療が可能です。
また、簡易検査にて⼊院による精密検査が必要と判断した場合は、東邦⼤学や太⽥総合病院など睡眠専⾨外来に紹介させていただき、専⾨的な対応を検討していただきます。
SASどんな病気?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)とは、睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱く なる疾患です。潜在患者は300~500万人とも言われていますが、実際にCPAPで治療している 患者さんは約10分の1の約50万人と、いまだに治療をしていない患者さんが多いのが現状です。
SASと全身疾患
SASは肥満に伴う生活習慣病やメタボリックシンドロームと密接に関連し、高血圧、脂質異常、耐糖能異常を高率に合併するため、心血管病、脳卒中、慢性腎疾患(CKD)も併発しやすいことが明らかになってきています。また、胃食道逆流症(GERD)、夜間頻尿や性機能障害(ED)、妊娠高血圧症候群、居眠り事故の成因の1つとしてSASが関連する可能性が示唆されています。
- 急性期のリスク
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- 起床時の頭痛
- 頭重・倦怠感
- 集中⼒・記憶⼒の低下
- ⽇中の眠気
- 交通事故
- ⽣産性の低下
- 作業ミスによる労働災害
- 慢性期のリスク
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- ⾼⾎圧
- 糖尿病
- ⼼不全 (30〜40%はSASを合併しているといわれる)
- ⼼⾎管障害
- 夜間突然死
- 脳梗塞・認知障害
- 発育不全
- 癌
(⼩児のSAS では、特に発育障害が問題となります。これは睡眠が障害されると、睡眠中に分泌される成⻑ホルモンの分泌が不⾜するためといわれています。呼吸が⽌まっていなくても、いびきをかいていることは、正常な呼吸とはいえません。)